山陰ツーリング(2003年4月26日〜30日) 

二年ぶりのツーリングの行き先は山陰。そう、全都道府県の中で、未だかつてタイヤの跡を付けていない二県(鳥取、島根)を制覇することが第一目標です。学生時代に野宿で四国・九州・山陽をツーリングした際に回るつもりの山陰でしたが、時間的制約や季節的要因(凍結など)もあり断念し岡山で旅を終えたのでした。今回はその岡山を起点に未踏の地・山陰(鳥取・島根)を巡り山口に抜ける計画をたてました。


T.行程図

当初は、山口宇部空港まで自転車で走る予定であったが、実際は、津和野を越え山口県に入ったところでゴール。

U.日々のレポート

4月26日(土):新白河(6:30)→東京→羽田空港(10:10)→岡山空港(11:25/12:00)鳥取温泉(18:00) ・・・ 【 130km】

【写真(左から順番に)】
1) 輪行袋(東京モノレール車内)
2) 手荷物検査、モニター画面にクッキリと映る自転車(羽田空港)
3) 12:00、岡山空港を出発。津山方面は、右方向。気温19度。お天気は上々。
4) 15:20、今ツーリング初のトンネルとなる奈義トンネル、ちょっと緊張。県境まで7km、気温14度。
5) 下の道路を走っていたと思ったら、あっという間にこんな高いところに(ループ橋)

【写真(左から順番に)】
1) 15:45、大汗かいたので水車の回る茶店「まつぼっくり」で休憩。県境まで約2km。霧雨模様となる。
2) 黒尾トンネル(843m)を抜ければ、鳥取県だ。
3) トンネルを抜けると、鳥取県智頭町。ガスっており気温は9度まで下がる。
4) ここから先は、鳥取まで下りor平坦な道路が続く(安堵)

【写真(左から順番に)】
1) 16:30、空腹に耐え切れず、真っ先に出現したラーメン屋で、みそラーメンを食う。鳥取まで残り約30km。
2) 千代川沿いを走る。鳥取市内近くから、本格的に雨が降り出す。
3) 18:00、本日の宿「ホテルモナーク鳥取」に到着。本日の走行距離、約130km。

4月27日(日):〜鳥取砂丘〜倉吉〜大山周辺〜米子〜皆生温泉 ・・・ 【 140km/通算270km】

【写真(左から順番に)】
1) 鳥取砂丘。無料展望台から遅いリフトで砂丘へ。降り口には、長靴が準備してあるので履き替えて砂丘へ。
2) 遊覧ラクダ。この辺りの砂は、バッチイらしい。
3) 馬の背。砂の斜面を上る人達がアリンコのように見える。左側の斜面は、相当な急勾配。チャレンジャーは耐えない。
4)馬の背を越えると日本海が・・

【写真(左から順番に)】
1) 日本一広い池「湖山池」。特にコメントなし。
2) 白兎の海岸前のバス停小屋から。暑い。
3) 10:45、浜村付近から急な上りの後、眺めの良い「覗石」付近。
4) 昼前に、倉吉駅前に到着。ここで、焼肉で腹ごしらえ。魔法の水を点滴(笑)。いよいよ、大山に向かう。
【写真(左から順番に)】
1) 県道45号線を大山に向かっているつもり(実際は、道を間違えて、県道34号線を走っていたことを後で知る)
2) 気がつくと、こんな高い所まで上っている。かと思うと、また、一気に下る。
3〜5) アップダウンに滅入ってくる。山川木地付近で大山行きを断念し、勝田川沿いを下り海岸を走る国道9号線を目指す。
【写真(左から順番に)】
1) 大父生活協同組合売店で休憩。大山よサヨナラ。高校生と小学生のお姉ちゃんが店番。間違えて釣銭を多くもらいそうになる。
2) 国道9号線から大山を見やる。
3) 美保湾の先は、弓ヶ浜、島根半島か。
4) 17:30、本日の宿「皆生シーサイドホテル」に到着。本日の走行距離、約140km。

4月28日(月):〜出雲〜有福温泉 ・・・ 【 160km/通算430km】

【写真(左から順番に)】
1) 皆生シーサイドホテル前で(写真:Airさん提供)
2) 中海を見やる。
3) 116km地点、ヘロヘロ状態で、おさむさんと出会う(写真:おさむさん提供)。
4) 再び、走り出す(写真:おさむさん提供)。
5) 18:00目前に、有福温泉街に到着。ひなびた感じが素敵(笑)。
【写真(左から順番に)】
1) 柿本人麻呂万葉道。風情があってよろしい。
2) 651年起源の「御前湯」。
3) 「御前湯」入り口。良い感じでしょう。300円を番台のばあちゃんに渡し、危うく、女風呂に入りそうになる自分(疲れている)。
4) 「御前湯」と本日の宿「たじまや旅館」は、数十歩の距離。
5) さらに数十歩進むと「やよいの湯」。他に、「さつきの湯」もある。
6) 浴衣姿で散歩。でっぷりした温泉猫。
【写真(左から順番に)】
1) 珈琲が飲めると書いてあったので訪ねてみたが、「本日は終了」とのこと。やむなく、酒屋で瓶牛乳2本を一気飲み。
2) 今晩は旅館での食事。
3) アームウオーマーを一日外しただけで、こんなに日焼けしてしまった。
4) 旅館前で記念撮影。

4月29日(火):〜浜田〜津和野〜山口県境(Goal)・・・・・山口湯田温泉 ・・・ 【 100km/通算530km】

【写真(左から順番に)】
1) 道の駅「ゆーひパーク三隅」、日本海に沈む夕陽を見てみたいものだね。
2・3) 津和野町まで約10kmほどか・・・。
4)眼下に広がる津和野町。トンネルを抜け山口県に入ったところでGoal! ・・・ thomさんにピックアップしていただく。
【写真(左から順番に)】
1) 県境近くでリュックを預かってもらい身軽になった自分、でも、山口県に入るや気分はゴール(写真:thomさん提供)
2) ヘロヘロの自分をピックアップしてくれたthomさんの愛車レガシー(写真:thomさん提供)
3) 「こんなに日焼けしちゃったよ」とアピールする自分(写真:thomさん提供)

4月30日(火):〜秋芳洞〜豊浦町〜山口宇部空港(16:25)→羽田空港(17:55)→新白河

【写真(左から順番に)】
1) 道の駅「みとう」
2) 秋芳洞・秋吉台は、外側からさくっと眺める。
3) thomさんのマシン。一緒に走れず、ちょっぴり残念。
【写真(左から順番に)】
1) 「たかせ」(豊浦町)。
2) 「瓦そば」(三人前)。
3) 「瓦そば」発祥の由来。

V.資料編

1) 携行品リスト ・・・ こんなものを持参しました。

2) 飛行機での輪行

・JAL(羽田→岡山)

荷物が自転車であることを確認すると、ベルトコンベヤーに乗せず、預ける際、受け取る際、いずれも、係員が手で運んでくれました。

・ANA(山口宇部→羽田)

預ける際に、壊れても文句を言わない旨の誓約書を書かされました(これ、ちょっと不満)。さらに、ベルトコンベヤーに乗せても良いかどうか確認されました。勿論、ノーと答えました。手で運んでいただいたのですが、後で、確認してみると、速度計のワイヤレスセンサーがへし折れていました(泣)。こういったパーツは、予め外しておくことが必要だと認識しました。

3)トンネル走行

・後方車両に自分の存在を知らせる為に、フラッシングライトや反射シールなど利用しましょう。

・トンネルの端の部分は、段差やゴミでハンドルが取られる恐れがあります。寄りすぎないようにしましょう。

・走行ラインを守って、まっすぐ走りましょう。

・リュックやバッグなどから、車道側にはみ出しがないように気をつけましょう。

・急に照度が落ちる事があります。ライトは必須。サングラスも外すようにしましょう。

・歩道があるようなら、歩いて渡りましょう。

・ブルドーザーなどを運ぶトレーラー者は、牽引車よりトレーラーの方が幅が広いので、追い越される時、注意が必要。

4)出発時間

・なるべく早い時間にスタートし、お昼までに、距離をかせぐことが大事。今回は、温泉地に宿泊したこともあり、朝風呂を浴びたり、日記をアップしたりしていて、スタート時間が遅目でした(反省)。

5)補給

・水分は、こまめに補給。また、消化の良いエネルギーも定期的に摂取して、ハンガーノックにならないように気をつけなくてはなりません。苦しくなってくると、ボトルにも手が伸びなくなるから不思議です。

6)快適なツーリングをするために

・荷物は最小限にする。自転車にバッグ類が付けられれば理想なのだが、今回の自分のように、全ての荷物をリュックで背負うことになると、最初は良くても、長い距離を走るうちに、辛くなってきます。

・サドルなど、長距離に配慮したものにしましょう。今回は、リュックの重みもあって、やや、後傾気味の姿勢になった分だけ、サドルに座る(体重がかかる)感じとなり、腫れて痛みが出てきて、辛かったです。

7)洗濯

・荷物を軽量化する為にも、衣類を減らし、毎晩の洗濯でやりくり。これは、正解でした。辛くなってくると、パンフレットや領収書の1枚ですら、投げ捨てて軽くしたいと思ったものです。宿を選ぶ際に、ランドリー施設があるところを選ぶと良いかもしれませんね。

8)宿の手配

・予め、宿を取らず、その日のお天気や体調や気分で、予定をたてて、適当なところで宿を取るというのもツーリングの楽しみです。但し、GWなどシーズン中に、当日の宿の手配は困難を極めることもあります。野宿なら別ですが、やはり、宿は、早めに押さえておくのがベターですよね。

W.まとめ

1)走りづくめのツーリングだったような気がします。

2)宿泊地を温泉にしたのは正解でした。癒されました。

3)大山のアクセス

・道を間違えたのは、地図を・・

・アクセスルートに無理があったのかも・・疲労が残る午後ではなく、午前中に峠越えを