北東北ツーリング(2001/5/3〜5)

2000年に実現しなかった東北早駆自転車ツーリング、今年のGWの後半、遂に実現した。無計画に近い状態でスタートした旅であったが、終わってみれば結果オーライで、田沢湖、十和田湖、八幡平を巡る思い出深い旅となった。


コースと日程

<自転車での実走行距離と区間>

●5月3日(木):盛岡〜田沢湖〜東能代・・146km

 ※20kmのヒッチハイクをしなければ、約170km走るはめに。

●5月4日(金):弘前〜十和田湖〜鹿角・・110km

 ※早朝の青池までの散歩(往復11.5km)も馬鹿になりません。

●5月5日(土):鹿角〜八幡平〜盛岡・・106km

 ※距離は良いとして、八幡平アスピーテライン(標高1541m)が効いた。

 

以上、走行距離合計は、373.5km

5月2日(水):出発前夜

昼休みに、北東北(るるぶ)のガイドブックを購入する。帰りの新幹線内でパラパラめくってみるが、どうにも具体化しない。家に着くと、何をする気にもならず、ぼけっと過ごす。一応、Yahooの天気予報で、北東北の状況を眺めてみる。天気は大丈夫そうであるが、思いのほか、気温が低めである。ついでに、インターネットで予約できる宿の状況をチェック。案の定、5/3〜5は、どこも満室である。コースも決まらず、宿も無く、何の準備もせずに寝てしまう。※この時点では、行く行かないは、気分的に五分五分だった。

5月3日(木):新白河−(在来線、新幹線)−盛岡→田沢湖→阿任−(車)−森吉→東能代−(五能線)−十二湖

前、後輪を外して袋に詰めて車内に持ち込みます。GWの新幹線内は帰省&観光客で超満員。峠には、アイスクリームを売るおばあちゃんを多く見かけました。多くのトンネルを通りますが、車の音が大きくて恐いです。田沢湖では桜が咲き、水も澄み渡り、最高です。
東能代駅が五能線のスタート地点。2両編成のワンマンカーです。車中から撮影した日本海側の夕焼け。白神荘の夕食。美味しかったです。
目覚しをセットせずに寝たのだが、ツーリングの想いが絶ち切れないらしく、4時に目覚めてしまう。やはり、朝は元気になる。昨晩までの煮え切らない気持ちなど、どこかに吹っ飛んで、やっぱり、北東北に行こう!と気持ちが固まる。階段を上ったり降りたり、あちこちの引出しを開けたり閉めたりしながら、一応の準備をする。装備は最低限にしたつもりであったが、リュックはパンパン。自転車用のシューズと普通のシューズが必要(片方を履いて、片方はバッグに)なのが、意外にスペースを食う。デジカメやシグマリオンも馬鹿にならない。まあ、何とかなるだろう。珈琲を飲みながら、掲示板へのコメントなど書きいれて、いざ出発。自転車を見ると、後輪がパンクしているではないか。慌てて、交換する。折角、良いタイヤを装着していたのに、安物のスペアしか無く、それを装着した

新白河6:46発の在来線で郡山迄行き、新幹線で仙台へ、さらに別のに乗り換えて、盛岡に9:18に着く予定だった。しかし、乗換えできると思った新幹線は、休日運休で、盛岡着は10:09となる。この50分の遅れが、後で命取りになる。新幹線内は、帰省や観光客で大混雑。車中、必死に、本日の目的地を考える。しかし、泊る場所を確保できない事には始まらないという事に気付き、盛岡駅に着いたら、問い合わせるする宿の電話番号を、るるぶからピックアップする。

盛岡駅で降りて、ピックアップした宿に電話をかけまくる。行き先も確定していない状態だから、地域もバラバラである。とにかく、この時期、どこも満室である。そして、遂に、十二湖の民宿、白神荘。やはり、ここも一杯だったのだが、「どんなところでも結構です。寝れれば良いんです。何とかなりませんか。」と頼みこんでみる。しばし、電話の向こうでやり取りがあった後、「じゃあ、いいですよ」、交渉成立だ。とにかく、本日の宿は決定。しかし、十二湖までの距離は、とても自転車では走りきれない。そこで、東能代駅発17:44の五能線で十二湖駅まで輪行することにした。これが、十二湖まで行ける最終であった。この後、17:44迄に東能代に着く!、それが最大の目標になる。

自転車を組み立て、盛岡駅を10:30に出発。ところが、秋田行きの案内板が見つからず、数kmも駅の周りを走って、ようやく、国道46号線に入る。日頃、車に乗っていても、カーナビばかりあてにしているから、こんな時に、こんな間抜けな状況になるのだと少し反省する。まあ、ろくすっぽ下調べもしていないで来てしまっていること自体が問題ではあるのだが。荷物は、全てリュックに入るはずだったが、いざとなると、どうしても少し余分なものが出てきて、サブザックに入れて紐で結わえ付けることになる。少しの間なら、全く気にならないが、長時間走り、さらに疲れてくると、余計な荷物の重みが肩に食い込んでくる。とはいえ、久しぶりのツーリング、お天気も最高とあって、御機嫌に秋田県境を目指す。一度だけ、後輪がロックするぐらいのブレーキングをすることがあったのだが、さすがに、安物のタイヤだけあって、後輪が流れた。限界に近いところで、自転車を支えてくれるのはタイヤの性能が大なのだ。後輪に若干の不安を残す。まあ、前輪でなくて良かったけど。

快適に走行していたものの、県境が近くなってくれば、予想通り、次第に上り勾配となってくる。気温も意外に高く、汗びっしょりとなる。盛岡から、約30kmほど走ったところで、約2.5kmという長いトンネルが出現。トンネル内は、車の音が、物凄く反響する。自転車で走行すると、結構、恐いものなのだ。サドル下に付けたライトを点滅させ、後方の車に注意を促しながら走ることにする。その後も、次から次へとトンネルが出現する。いつのまにか、結構、高いところまで来ているらしく、遥か眼下に、川や鉄道が見える。水の色が、とっても綺麗。秋田県に入るや、豪快な下りでしばし気持ち良く下る。

田沢湖は、観光客で一杯であった。冬の時期の田沢湖しか見ていなかったので、暗いイメージがあったのだが、とっても美しい湖である。湖岸にぶつかると、反時計回りに湖岸を走る。特に休憩するつもりは無かったのだが、御座石神社のところで、見事な桜、赤い鳥居、田沢湖の青い水、遊覧船、緑と、鮮やかな風景に目を奪われ、少し休憩する。ここから、国道105号線に入り、しばし北上するが、なかなかペースが上がらない。このままでは、東能代での五能線に乗れるかどうか怪しくなってきた。無計画さのツケが早くも初日からまわってきたのか。人間、困ると、いろんなことを考えるもので、阿仁町付近でヒッチハイクをしてみようかと考える。15:30から道路に立ち止まりタイミングを見計らうが、なかなか適当な車が来ない、少し気がひけていることもある。10分ほどそうして、いよいよと思った時に、ちょうど軽トラックが通りかかったので、手を上げる。止まってくれた。そして、快く乗せてくれた。20km先の森吉町まで行くというので好都合。Y農機のTさんだった。この季節は、例年よく雨が降るので、今日のように晴れているのは珍しいと言う。また、途中、きみまち坂というところがあり、そこから手紙を書くと、その相手にまた逢えるのだそうだ。Tさん、意外にロマンチストなのかもしれない。

県道3号線への分岐点で降ろしてもらい、二ツ井から、国道7号線で東能代を目指す。ここで、トラブル発生。後輪のタイヤの空気が半分ほど抜けている。時間が無いというのに何ということだ。タイヤを交換している時間も惜しい。空気を入れ直して、東能代までもつことに賭ける。トラックに乗せてもらて時間短縮できたものの、依然として、時間的に厳しい状況だ。疲れた体に鞭打ち、必死でペダルを漕ぐ。何度も、くじけそうになりながら、それでも気を取り直しペダルを踏み続けた。今、考えると、笑ってしまうが、その時は必死だったのだ。だから、東能代駅まで、あと2kmの案内板が出現した時には、思わず、ブラボー!と何回も連呼してしまった。東能代駅に到着したのは、17:30。発車まで、残り14分だった。

五能線に乗りこむ。あとは、十二湖駅で降りれば良い。高校時代の現国の教師だったかなあ・・角館と五能線沿線には美人が多いと言っていた。角館には、数度行く機会があったが、五能線に乗るのは、生まれて始めて。高校以来、夢見てきて美人の産地(ちょいとオーバーだが)にやって来たわけだ。ちなみに、美人に多く巡り合ったかという件については、ノーコメントとしたいところだが、若干の感想を述べたい。おそらく、自分達が高校の頃に存在した美人は、皆、年齢を重ねていいおばさんになってしまった。或いは、GW期間は、観光客ばかりが乗車して、地元の美人達は乗車しなかったのでは・・と想像している。いずれ、機会があれば、また訪れて、真偽のほどを確かめたい。途中、日が暮れて、19:00過ぎに到着。駅の目の前に、民宿がある。それが、本日の宿、白神荘であった。夕食を食べて、早速、明日の宿を探す。十和田湖周辺を狙うが、どこも満室だ。そこで、思いきり、ずらして、鹿角の宿に電話をすると、シングルが準備できると言うので、お願いする。明日の宿も決まった。明日は、十和田湖だ。

5月4日(金):十二湖−(五能線)−弘前→十和田湖→大湯温泉→鹿角

早朝の青池。日中なら、本当にブルーに見えるそうな。神秘的。弘前駅前。ビルの間にのぞくは、岩木山。弘前公園の桜は8分散り、家族連れと観光客で賑わう。弘前公園、津軽三味線の演奏です。
102号線を走る左手に岩木山。風が強く冷たいです。十和田湖まで今少し、上りがキツクなってきます。
エネルギー補給は、アーモンドチョコレートとゼリー飲料。滝ノ沢展望台から見る、十和田湖。発荷峠展望台から見る、十和田湖。懐かしい、大湯町の黒森荘YH。ペアレントのおじさんも健在でした。

5時頃に目覚める。昨日、リュックを背負ってみて、少しでも軽くしたいと考え、無くても済むものをまとめて、宅配便で送り返すことにする。本当に細かな軽量化に努める。例えば、るるぶ(ガイドブック)の、地図部分だけ外して、本体を送り返すなど。それぐらい大差無いだろうと思われるかもしれないが、疲れている時に、肩にかかる重量を少しでも減らしたくなるものなのだ。自転車をチェックすると、昨日、空気が甘くなった後輪が、やはりパンクしていた。今回は、タイヤを貼り換える。昨日、出掛けにタイヤを貼り換えたばかりなのに、二日続けてになるとは。今日、そして、明日は大丈夫だろうか?パンクは、そんなに滅多にしないのだが、このように短期間に続けて発生することもあり、これは、ある程度、運次第というところかもしれない。

朝食までの時間、タイヤを換えたばかりの自転車で散歩をすることにした。十二湖まで2.5kmの案内板を目にしたので、丁度良いかと思い、向う。すると、すぐに上り勾配に。でも、2.5kmぐらいなので頑張って上ろうかと思う。池が次々と現われるものの、十二湖の中で最も神秘的と言われる青池に、なかなか行きつかない。結局、5.7kmも走って、ようやく青池に到達。数百m手前から車両乗り入れ禁止で、舗装から砂利道に変わる。青池は、独特の深い青色。後で、民宿のおばさんから聞いたのだが、日中で日が射せば、本当に綺麗なブルーになるのだそうだ。早起きが必ずしも三文の得にはならないんだねと実感。先を急ぐ旅なので、のんびりと味わう暇は無い。

十二湖を目指した一つの大きな理由は、世界遺産の白神山地を通る白神ラインを走ってみたかったからだ。ところが、民宿の方に聞いたところ、5月下旬までは通行止めとのこと。下調べもせずに来るから、こういうことになる。白神ラインを通れないとなると、弘前までは、大きく迂回せねばならず距離も長い。そこで、7:15初の五能線で弘前まで輪行することにした。弘前までは、約3時間の長丁場。窓から見える、青い海と空を眺めながら、気分は、次第にウキウキしてくる。早く、自転車に乗りたい。結局のところ、昨日の東能代駅から本日の弘前駅までの五能線全線に乗車したことになる。

弘前駅に降り立つと、思ったより風が冷たいのに気付く。すぐ十和田湖を目指すべきなのだが、ちょいと、弘前公園に寄り道することにした。大半の桜は散っていたものの、多くの観光客や花見客で賑わっていた。ベンチで津軽三味線を演奏する方々もおり、津軽に来たんだなあと実感する。ビルの合間から覗く岩木山が美しい。後にニュースで見たのだが、GW期間の人出では、弘前さくらまつりは、堂々の3位(109万人)であった。ディズニーランドの倍以上の人出ということで、大変なものだね。

11:30頃から、国道102号線バイパスに入り、黒石市を目指す。左手側で岩木山が見送ってくれているようだが、冷たく強い風が、向かい風気味に吹き、スピードが上がらない。やがて、394号線への分岐点に到着する。余裕があれば、394号線から酸ヶ湯温泉経由、奥入瀬、十和田と入る予定だったが、余裕が無いので、102号線をそのまま進む。上りがしんどい。エネルギー補給は、ゼリー飲料とアーモンドチョコレートだ。一粒で何百mでは無いけれど、パワーが出てくるような気がする。そうこうしながら、滝ノ沢展望台に到着。学生時代以来の十和田湖との対面である。とっても綺麗だったけど、観光客の居ない早春の時期に雪の中に見た、あの十和田湖には、及ばなかった。結構、へばっていたので、子ノ口や奥入瀬は断念して、湖岸に降りて、発荷峠を目指す。苦労して上った分を一気に下り、また峠を上るのだ。この下りが無くても良いから、上りも無くしてくれ・・、そんなことを考えながら走る。発荷峠を越えると、あとは、しばし下りが続く。今までの疲れが嘘のよう、ガンガン走る。懐かしい、大湯温泉街に入ると、黒森荘YHの案内板を発見。少し、寄ってみる。学生時代に泊った、あのまんまの建物が残っていた。そして、ガラス越しに、赤塚ふじお似の懐かしいペアレントさんの顔が見えた。それだけで、とってもホッとした気分になり、本日のゴール、鹿角を一気に目指す。宿は、ホテルガーデンかわむらさん。鹿角花輪駅から近い、商店街に位置し、便利で快適なビジネスホテル。

5月5日(土):鹿角→八幡平→盛岡−(新幹線)−新白河

鹿角のホテルかわむら。窓下には、見事な庭園が。夜間通行止めの案内に気が引締まります。上り、上りでヘロヘロ。時々、こうして休みました。大沼温泉付近。この沼の周囲では、スキーをしてました。八幡平アスピーテライン、次第に両側の雪の壁が高くなります。
八幡平、最高地点付近。凄い眺めです。八幡平、最高地点付近。凄い眺めです。標高は、1541mです。
雪と戯れる人々。アスピーテライン、盛岡側で雪崩発生。凄いタイミングでした。松川温泉付近だろうか??松尾付近から岩手山を臨む。後は、盛岡で旅も終了。

目覚めると、今日も天気は良さそうである。6階の部屋から下を眺めると、手入れされた日本庭園が見える。ビジネスホテルにしては、優雅な感じがする。本日は、盛岡まで走って終了である。国道282号線を進めば、100km弱なので、無難に走れるだろう。しかし、ここで、八幡平アスピーテラインを走ってみようかなと考えはじめる。鹿角花輪駅で盛岡からの新幹線の時間を調べる。17:03発に乗れば、白河の自宅に19:30頃には帰り着けるようだ。

8:00に鹿角を出発して、ペダルを踏むうちに、八幡平アスピーテラインを走る気持ちが、どんどん膨らんでいった。国道341号線への分岐点、夜間通行止めの案内板に少し緊張感が走る。約20kmほど走ると、トロコ温泉があり、そこから八幡平アスピーテラインに入るのだが、トロコ温泉までの上りで既にヘロヘロ状態である。疲れが溜まっているのか、もともと、まともに自転車に乗っていなかった自分には、過負荷だったのか・・本当にめげる。アスピーテラインに入って、また、勾配はきつくなる。時に、道路に輪行袋を広げて座ったり寝たりもして休憩しながら走る。大沼温泉で水分補給。沼の対岸では、距離スキー?をする人達が多数。

標高1100mを越えたあたりから、雪の回廊は次第に高さを増していく。もう、今思い出しても、感想を書く気が失せるほど、しんどかった。頂上まで、残り数kmまで来ても元気が出るどころか、再び、輪行袋を広げて横になる。雪の回廊と青い空だけが見える。そして、傍らは、ひっきりなしに、観光の車、バス、バイクが行き来する。

そんなメロメロになりながらも、ようやく頂上に到着。その眺めは、さすがに凄いものだった。雪を被った山々が大パノラマで広がる。こんなところまで、走ってきたのかと感動を覚える。レストハウスらしきところで休憩と昼飯にする。時間は、13:00近くになっていた。ここで、標高が1541mであることを知る。しんどいはずだ。雪の中では、観光客が、思い思いに楽しんでいる。あとは、岩手側にアスピーテラインを下れば良い。バイクの兄ちゃんに、道を確認する。彼、「さっき、道路に寝てました?自転車ですよね。道路に人が横になっているのを見て、ビックリしましたよ。そして、大丈夫かなって少し心配したんですよ」と言う。そりゃそうだよな、標高1500m近い雪の回廊の中で寝ている人間は尋常じゃないもんね。そこへ、パトカーがサイレンを鳴らしてやってきた。そして、アスピーテ下りラインを通行止めにしてしまう。何事かと駆け寄ると、途中で雪崩が発生したとのこと。警官が、「自転車だからって、雪崩に挑んじゃ、だめだよ(笑)」。冗談を返すでもなく、もしか、もう少し早く下っていたら、雪崩に遭うなんていう確率もゼロでは無かったのかと思い、少しビビル。山頂に着いたら、祝杯をあげるぞ!と心に決めていたにも関わらず、雪崩のことと、余りに体力を消耗していたせいか、ビールを頼む気にもならなかった。カレーを食べ、暖かい茶をすすり、先を急ぐことにした。迂回路は、樹海ラインだという。

上りがあれば下りがあるというのは、真実。これまでの苦労が報われるような下り。10kmほど一気に下ると、信じられないことに、またキツイ上りが・・、これは、どうなっているんだ。もう、そこを走って上る元気も無く、自転車を引いて歩く。1kmほど歩いて、ようやく、再び、下り坂になる。これで息を吹き返す。結局、30kmほどの下り区間になるのだろうか。松尾村、西根を通り、盛岡を目指す。今度は、岩手山が右手側から励ましてくれるようだ。

16:00に盛岡駅に到着。自然のなかを走って来た後に見る、街並みは、懐かしいというよりも、少しツマラナイものに見えた。しんどいツーリングだったが、自然は、やっぱり素晴らしかった。17:03発の新幹線は、観光客や帰省客の戻りで一杯だったが、仙台からの各駅停車の新幹線では座ることができ、19:30頃には、無事、自宅に帰り着いた。

5月6日(日)

体中がだるくて、5時には目覚めてしまう。今少し、ゆっくり寝ていたい気もするのだが、だるくて寝ていられない。筋肉痛と尻痛を噛み締めながら、旅の余韻に浸る。約二十年振りの東北ツーリング。ヘロヘロになった自分と、それでも何とか走りきれた自分の両方を天秤にかけてみる。まあまあかなと自己満足している。これで終りじゃなくて、三回目も是非、企画してみたい!そう思うのであった。最後に、車に乗せてくれたTさんには改めて感謝したい。あそこで見捨てられていれば、あそこで挫折して、今回のツーリングは完結しなかったのではないかと思われる。そして、三日間、天候が良かったことにも大感謝。最後に、今回の反省点を列記してみたい。

・余裕を持って走ることができる計画をたてる。できたら、ゴールには温泉地を設定するなど。

・装備は最低限に、かつ、自転車にバッグを付けるなどして、極力、身に付けなくて済むようにする。

・パンクはつきもの、交換パーツの準備と交換が容易になる装備を心がける。

・シューズは、自転車を漕ぐのと、歩くのと、兼用できるタイプにする(荷物を減らす)。

・コース上に峠があるならば、フロントのインナーを42Tから39Tに換える(ギヤ比を小さくする)。